自然観察・自然保護

【冬の自然観察:フユシャク】

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 今年は寒い冬が続いていますが、そんな中でも生き物は頑張っています。
 冬に活動する珍しい虫の代表が「フユシャク」です。フユシャクは晩秋
から早春にかけて活動する蛾の仲間で、

 1.オスとメスで、その姿が大きく異なる
 2.そのうち、メスは翅が退化している
 3.成虫になると餌をとらない事が多い

 等の特徴があります。

 冬は天敵やライバル等、他の昆虫が居ない季節ですが、フユシャクは
 体の表面積を減らし、マイナス温度でも活動できるように進化した、
と一説では言われています。

手すりで見つけたウスバフユシャク?の♀

オスメスで形が違うものでは、カブトムシなどが有名ですが、上記の
写真(♀)は翅が無く、とても蛾の仲間には見えませんよね(゚゚;)

 オスはチョウ達に見られる口吻が無いか、著しく退化しているので、
蜜などを吸うことはなく、幼虫時の栄養の実で生活します( ̄ェ ̄;) 
メスは写真の通り翅がありませんが、フェロモンでオスを誘き寄せて
命を繋ぐそうです。

 はかない一生のようですが、それも多様性が作り出す生存戦略の一つ
なのだと思います。「一寸の虫にも五分の魂」とは言いますが、目立た
ない様に生きている生き物も居る事を知って頂き、無差別な消毒の削減
等、今までより少~しだけでも気を使って頂けると嬉しいです(゚∀゚)

Originally posted 2022-02-23 16:05:39.

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